お前な~ ここはどこだと思ってるんだ!

2年近く通院リハビリに通っている病院前の玄関での出来事

脚を引きずりながら病院の玄関前に到着した私のすぐ後ろに脚の不自由なおばあさんと彼女を介助する女性(娘さん?)がスロープを伝い近づいてきた。
 玄関の自動ドア―の寸前で突然ドサッという鈍い音がした。
何事と思い振り向くと、おばあさんがうつぶせに倒れ、額が血まみれ、周辺のタイルの床にはおびただしい量の血が流れていた。
 まったく動く気配がないおばあさんを女性と私で何とか起こそうとするが二人の力では起こすことが困難だった。
 出血はひどくなり、まったく動く気配のないおばあさんを見て私はその女性にこう言った。「出血がひどいので、救急車を呼びましょうか?!」
 そうこうしている間に私たちの後ろに人の気配がした。当病院の医師がたっており私にこう言った。「すいませんそこを避けていただけませんか?私が診てみますので・・」

 その後の医師の処置で大量の出血の割には思った程の怪我もなくおばあさんは車いすに乗り来院した本来の治療を受けていた。私としては安堵しこう思った。

大量の出血→→救急車を呼ぼうか? = お前はパブロフの犬か!ここはどこなんだ